具体的にどんな仕事をするの?
マルチオーダーピッキングとは、複数のオーダーをまとめて処理しつつ、同時に仕分けも行うというピッキング方法です。例えば「商品A2個、商品B5個」というオーダーと、「商品A4個、商品B7個」というオーダーがあったとします。それぞれのオーダーごとに処理を行えば、単純で分かりやすくミスも減らせる反面、倉庫内を2往復しなければなりません。商品A6個、Bを12個まとめて取ってくれば往復回数は1回で済みますが、取ってきた後にそれぞれのオーダー毎に仕分け作業を行わなければならなくなります。マルチオーダーピッキングは最初に段ボール箱を2つ用意し、ピッキング作業と同時に仕分けを行うというやり方です。歩く時間と距離を短縮することで作業効率がアップします。
マルチオーダーピッキングの注意点
マルチオーダーピッキングは非常に作業効率のいい方法ですが、ピッキングと仕分けを同時に行うので、商品をいれる段ボール箱を間違えるなどの作業ミスが起こりやすいというデメリットがあります。ミスが起これば当然誤出荷に繋がるため、その後の検品作業などで確実に誤出荷を防ぐ工夫が必要になります。また、工場が広くある程度商品数が絞れているなら作業効率のアップが望めますが、工場が狭い、オーダーされる商品種類にバラツキがあるなど、ミス発生のリスクに対してさほど効率が上がらないというケースもあります。闇雲に取り入れるのではなく、自社の工場で取り入れた場合どうなるか、検品作業の正確性をどう上げていくかなど、いろいろな面を考える必要があるでしょう。